浦メシ屋奇談

近頃じっくり腰を据えて居続けられるところはないか、と探すようになった。メシ屋だか呑み屋だか、この裏に節操なく何でも出てくる店を見つけた。地に足の付かない、あれこれ。浦メ シ屋~っ!

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New Swingin' Energy

音楽は生きている。スイングは動いている‥
いささかオーバーだが、一昨夜(11月26日)ふとそんな思いがしたのと同時にうれしくなった。

クラリネットの鈴木直樹に頼まれて、赤坂の「B♭」での「鈴木直樹 & Swing Ace」(ビッグ・バンド)のライブの撮影に出かけた。
鈴木直樹は昨年も同じ「B♭」でビッグ・バンドのライブをやっているが、今回も昨年のライブとメンバーはほぼ同じ。1年の変化を確かめるのを楽しみに、カメラマンを連れて出かけた。

この「鈴木直樹 & Swing Ace」(ビッグ・バンド)の特徴は、ブラスとサックス・セクションをミュージカルなどのオーケストラで活躍している、若手のミュージシャンで固めているということ。
つまりいわゆるジャズのプレイヤーではなく、劇場などでさまざまなドラマに参加しているミュージシャンなのである。
何が違うかと言うと━昨年、この編成を起こす前に鈴木直樹からその意図を聞くと━
ジャズのミュージシャンはどうしてもバリバリ音を出して音楽を駆動していくところがある。が、ミュージカルなどのピットに入っているミュージシャンは、やはりアンサンブルの美しさやメリハリなどドラマチックさに神経を使って演奏している。ジャズとはいえ音楽だから、やはりそうありたい━鈴木直樹も度々劇場でのピットに入り仕事をしているうちに、自分のやりたい音楽を、それにともなうメンバーをと考えたらしい。

そこでその編成の立ち上げのライブ(B♭)を昨年聞いたのだが、確かに違う。
そう、アンサンブルがとてもいい。とくにサック・スセクションの美しさは、もともスイート系のファンだった私は、ああ、こんなサウンドが聴きたかった!とその時思ったものだ。
とくにその感想をはっきりと再確認したのは、そのライブの後、中野のゼロホールでの同じ編成での「鈴懸の径=Old Good Concert vol.6」を聴いたときである。
ピアノ(秋満義孝)、ベース(根市タカオ)、ドラムス(近藤和紀)は変わっていたが他はライブ時と同じメンバー。その時、鈴木直樹(as)が加わったサックス・セクションと上記の3人にギターの佐久間和が加わり、シャンペン・ミュージックを何曲かやった。
まさに御大秋満義孝の世界である。この時のうねるようなサックスのアンサンブルは素晴らしかった。
鈴木直樹 & Swing Ace

今回のライブはその時を越えていた、と言っても過言ではないだろう。
アンサンブルも良かった。それにそれぞれの曲のてテンポも、曲によっては多少上げたりして、また普段聴きなれているグレン・ミラーものや、グッドマンの「Sing, Sing, Sing」なども、少し新しいアレンジを加えたりして、大いに若さを感じた。勢いを楽しんだ。スイングの新しい風に浸った。

個人的にはグッドマンの「Estrellita」は良かった。(これはグッドマンのまま)
以前にも書いたが(「エストレリータに会いたい」3月11日)、私が「Estrellita」を好きなことを知っているだけにうれしかった。しかもビッグ・バンドでの演奏など、そう聴けるものではない。
その以前に書いた時には、鈴木直樹の演奏する「Estrellita」は溌剌としたまだ女学生だ、と書いた。あれから大して経ってはいないが、今回の彼女は確実に二十歳(ハタチ)は越え大人の女性になっていた。
が、今回の演奏を聴いて、もっともっと彼の中で素敵な女性になっていく「Estrellita」を聴きながら、今後も見続けていきたいと楽しみに思ったものだ。

それに珍しく、スイング版クラリネット協奏曲とも言うべきグッドマンの「Clarinade」など、レコード以外で聴いたことがない曲をやった。
本来はもっと早い曲だが‥こういう曲をもっと聴きたい。鈴木直樹ならではの曲だと思う。次回を楽しみにしたい。

またお馴染みの「鈴懸の径」は鈴木直樹の、ラテン・アレンジのビッグ・バンドバージョンで、アレンジもなかなかで軽快、楽しめた。
そういう意味では、クラシックからのブラームスの「Hungarian Dance」のスイング・バージョンなど趣向を凝らしたプログラムであり、演奏もよかった。
こういう試みをもっとしてほしい。若いバンドだけに、こんな挑戦を大いにして楽しませて欲しいと願う。
願わくばリハーサルにもう少し時間をかけ、一糸乱れぬ快演を望みたい。
寺泉 憲

今回のライブは特別ゲストに、映画やテレビドラマでお馴染みの俳優の寺泉 憲をヴォーカルに迎えてのものだった。
さすがにベテラン俳優だけにファンも多く、ほぼ満員。その中で、ビッグ・バンドのバックで歌うのははじめてだそうだが、あれだけに良く知るスタンダードものを歌えるのはやはり大したものである。

ビッグ・バンドでの鈴木直樹のこれからが大いに楽しみだ。
当日のプログラムと、メンバーは━
1set
1 .Don’t Be That Way
2 .Stealin’ Apple
3 .Memories Of You
4 .Mission To Moscow
5 .Moonlight Serenade
6 .Love (vo)
7 .Medley (vo)
8 .As Time Goes By (vo)
9 .On The Street Where You Live (vo)
10.Tie A Yellow Ribbon (vo)
11.In The Mood
2set
1 .Platanus Avenue(鈴懸の径)
2 .Little Brown Jug
3 .Hungarian Dance
4 .Clarinade
5 .闘牛士のマンボ
6 .Fly Me To The Moon (vo)
7 .Everybody Loves Somebody (vo)
8 .Just In Time (vo)
9 .Smile (vo)
10.My Way (vo)
11.Sing, Sing, Sing
(Ench.) What A Wonderful World

(クラリネット)鈴木直樹
(トランペット)浦田雄揮、砂川隆丈、城谷雄策、高沢 綾
(トロンボーン)筒井弘之、佐々木匡史、シシウチヒデミ
(サキソフォン)石島大介、菅生昌樹、吉本章紘、竹村直哉
(ピアノ)川畑 淳、(ギター)佐久間 和、(ベース)ジャンボ小野、(ドラムス)堀越 彰、
(ゲスト・ヴォーカル)寺泉 憲

※12月2日(木)、クラリネット(カーブド・ソプラノ)鈴木直樹、ストライド・ピアノの山本 琢、スラッピング・ベースの小林真人によるトリオのライブを、西荻窪「ミントンハウス」行います。スイングの極みをどうぞ。
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