浦メシ屋奇談

音楽のこと(特にSwing Jazz)、ミステリーのこと、映画のこと、艶っぽいこと、落語のこと等々どちらかというと古いことが多く、とりあえずその辺で一杯やりながら底を入れようか(飯を喰う)というように好事家がそれとなく寄合う処。“浦メ シ屋~っ!”

2010年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年02月

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

もっと、笑いたい…

1月24日朝刊を開いて、また大好きな「笑い」の筋が一つ消えたのを知った。
『喜味こいしさん死去』の見出しを見て、(ああ、またか‥)ととても寂しくなった。つい先日、NHKの上方からの寄席番組の解説兼まとめ役のようにして出演していたのを観たばかりなのに‥そうかぁ、つまらないなぁ‥。

お兄さんの夢路いとし(2003年9月没、享年78歳)が亡くなってから、いとし・こいしはこれで終わり、と漫才は引退したカタチになっていたそうだが‥
そうだろう、あんな絶妙な呼吸は他人で、ましてやいまさらそこまでできるわけが無い。極めた芸、兄弟ではかりにはかって磨き上げた芸である。それにしてもいい漫才だった。
黒門町(八代目桂文楽)や志ん生(五代目古今亭志ん生)、円生(六代目三遊亭円生)が高座に上がったときのような、ステージの収まりの良さを感じていた。
よくある上方の喧しい下世話な芸でなく、兄弟二人の人柄とじっくりとしたやり取りの可笑しさを楽しむ、いい漫才だった。

「交通巡査」というネタを何回も聴いた。
この「交通巡査」というネタは落語の「代書屋」が下敷きになっているのだと聞いた。そうだ、余談だが「代書屋」といえば、昔「鋳掛屋」とともに小南(二代目桂 小南)で聴いて、くすくす笑いがいつまでも止まらなかったのを想い出す。
他に「いとこい」で想い出すのは━
「5万円、7万円、10万円運命の分かれ道‥男は度胸、女は勘定、お手ゝ出してもアシ出すな!オリエンタル『がっちり買いましょう!』」
NET(日本教育テレビ、現テレビ朝日。制作はABC毎日放送)で、毎日曜日の昼下がり、ずい分永い事見聞きしていた。

それにしても面白かった。芸をやってるんだか、兄弟で世間話をしているんだか分からないくらい普通で、自然に可笑しかった。やはり兄弟ということもあったのだろう。
考えてみれば兄弟・姉妹の漫才コンビというのは、「いとこい」以外にも上方には結構いた。いや今でもいる。
ちょっと想い起しても━
小太りのおっさんコンビの中田ダイマル・ラケット、二枚目でテンポのあるやり取りが小気味よかった若井はんじ・けんじ、若い女の子でありながらベテランの板についたうまみで笑わせた海原千里・万里(千里は現上沼恵美子)、そして現役で活躍している中川家、千原兄弟等々‥。
そしてそのどのコンビも面白い。兄弟だからなのかどうかは分からないが、とにかく面白い。
その兄弟漫才の代表が、夢路いとし・喜味こいしのコンビである。

自分が時代の真ん中にいないということなのだろうか。
漫才にしても、コントにしても、コメディにしても、どうしても昔は面白かったと懐古的になってしまう。今の若手の芸にはもう一つ笑えないのである。
いつごろからか妙に技巧的な笑いの創り方に、あるいは弄り回した笑いにあざとさを感じ思わず一歩引き、どうしても批判的になってしまう。とはいえすべてがそうばかりでもなく、何のこだわりも無く笑えるコンビもある。
だからこちらが時代の笑いについていけない、とばかりは言えそうに無い。

このところ口ぐせのようになってきた。
何か面白い芸人はいないだろうか。じっくりと、何もかも思わずともいい笑える芸はないか。
喜味こいし死去の記事に出会って、ふと思った。
「夢路いとし・喜味こいし」、永い事、楽しい笑いをありがとうございました。
しみじみとお礼を申し上げるとともに、心からご冥福をお祈りいたします。(合掌)

ああ、もっと笑いたい…
スポンサーサイト

| 雑感 | 10:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。