浦メシ屋奇談

近頃じっくり腰を据えて居続けられるところはないか、と探すようになった。メシ屋だか呑み屋だか、この裏に節操なく何でも出てくる店を見つけた。地に足の付かない、あれこれ。浦メ シ屋~っ!

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佐久間 和のアコースティック・ギターをじっくり…

デュオの面白さは、二人のプレイヤーのセンスと技術を存分に発揮しぶつけ合う、丁々発止のやり取りの絶妙さにある。

8月18日(木)西荻窪「ミントンハウス」での、鈴木直樹(cla,curved s.s.,bass cla)と佐久間 和(gui.)のデュオ・ライブは見事だった。そう、見事なのである。
佐久間 和(gui.)

もともと二人は永い事一緒にやってきているから気心も知れていて、うまくいって当たり前と思われそうだが、ジャズ(音楽)とはそれほど単純なものではないらしい。
もともと腕のあるプロだから、大抵のプレイヤーとはそつなく合わせてそれなりの演奏をすることはできる。
が、同じ土俵の上で意識しあえるミュージシャンに出会うと、空気は一変する。ピンと緊張して、対決するのが、一緒にプレイするのが楽しみになるという。

昔、武士が通りですれ違っただけで、「む、こいつ出来る!」と一瞬のうちに相手の技量を読み取り、身構えるのと似ているらしい。
音楽とはいえ、これはバトルである。

休憩時間に佐久間 和が言っていた。今日のはセッションに近いね━と。
最近はあまり聞かないが、昔はジャム・セッションというのをあちこちのライブハウスでやっていた。
予定のライブが終わった後、三々五々ミュージシャンが集まってきて加わり、次から次へとソロをとり演奏を競い合った。
他のプレイヤーの演奏を聴いて勉強するのと、自分の演奏を認めさせるのとで活気があって面白かった。
確かにこの日の二人は、特に速い曲などはそのやりとりに聴き応えがあった。
After You’ve Gone,、I Found A New Baby,、Sing,Sing,Sing、Nagasaki等など、まさにこの二人でなくてはならないセッションだった。

注目すべきは、お互いがそれぞれ認め合っているからこその戦い(セッション)なのである。
彼らは2009年に二人でのCDを出している。「Sing, Sing, Sing」(オーディオパーク)がそれ。
今回のライブでの演奏もその時の収録ナンバーがかなりあったが、あれから随分時間が経っており久し振りに私が聴きたくなり組んでみたのだが、レコーディング時にみっちり詰めておいた成果がしばらく時間を置いたことでさらに微妙にかみ合ってきた。
むしろ時間も経っており、ライブということもあって、二人のコンビとしての結び目もやんわりとしながらもむしろ固く味わいが出ている。
一番そう思っているのは、当の二人ではないだろうか。
SING,SING,SING Naoki Suzuki Nagome SakumaNAGOME SAKUMA SMILES!

今回のライブではさらに二つの注目すべきことがあった。
その一つは、佐久間 和のアコースティックなギターソロが楽しめた、と言うこと。これはそうめったにあることではない。
佐久間にもCD「SMILES」(オーディオパーク)があるが、それにも入っていない「Georgia On My Mind」には聞き惚れた。
会場がそれほど大きくはないとはいえ、客も入っての上での生ギターである。
弦を滑る指の音までもが心に染み入った。
またこの日の「Stardust」も、もちろん鈴木直樹のクラリネットも含めていつまでも心に残る演奏だろう。特に佐久間 和のバースは秀逸だ。

そうだ、もう十四・五年も前になるだろうか。
鈴木直樹の親父さんの「鈴木正男 & SWING TIMES」の新年会をやった時、ミュージシャンが次から次へと前に出て演奏をしていた。
大分遅れてやってきたテナーの田辺信男が、駆けつけ三曲ということで演奏をした。
その中の1曲が「Stardust」でこれがまた、さすが田辺信男という名演だった。
私の密かなコレクションとしてその音源を大切に保存しているが、今回の「Stardust」もそこに加えておこうと思う。
鈴木直樹(b.cls)、佐久間 和(gui.)

もう一つ注目すべきことは━
鈴木直樹が最近仕事の関係で使ったというバス・クラリネットを持ってきて、演奏したことだ。
これがまた、ギターとのデュオに妙に合った。もともとメロディを吹く楽器ではないが、佐久間のギターをバックにスイングするバス・クラは何とユーモラスで味わい深いことか。
それにギターにつけるバス・クラでのベース・ラインとのコンビネーションはまさに絶妙。
Sweet Georgia Brown、When You Wish Upon A Star、Honey Suckle Roseなど、趣のある演奏を楽しませてもらった。

鈴木直樹と佐久間 和。この二人、奇才を超えて、さては鬼才か。

※敬称を略させていただいています。
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