浦メシ屋奇談

近頃じっくり腰を据えて居続けられるところはないか、と探すようになった。メシ屋だか呑み屋だか、この裏に節操なく何でも出てくる店を見つけた。地に足の付かない、あれこれ。浦メ シ屋~っ!

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花岡詠二、秋のスヰング・ウィーク!

3年前から、10月の10日近辺の1週間は、「花岡詠二、秋のスヰング・ウィーク」とでも呼びたい心持だ。

毎年10月の頭にある「神戸ジャズストリート」に参加したオランダ「ブレダ・ジャズ・フェスティヴァル」のメンバーを引き連れての「ホット・ジャズ・ビア・パーティ」と、「花岡詠二インターナショナル・スヰング・オーケストラ・コンサート」がぶっ続けである。
「ホット・ジャズ・ビア・パーティ」は今年で17回目(10月10日)で、「インターナショナル・スヰング・オーケストラ」(10月12日)は3回目である。
花岡詠二

この二つの続けての催しを外せないと思うのは、最近ほとんど体感できないジャズの、スイングの面白味に溢れていることである。
「ホット・ジャズ・ビア・パーティ」はtp、t.sax、cla、pf、gui、b、drmの7人編成(いいなぁ、理想的だなぁ!)で、ほぼジャム・セッション状態。客席と一体となって楽しめる。
最近こういう聴き方をほとんどしていないから、楽しさこの上も無い。
それに花岡詠二だからこその、この手の楽しみ方を心得た、今までほとんど掻けずにいた痒いところを何気なく心行くまで掻いてもらった感激がある。
(ああ、そこそこ‥そうそう‥いやぁ、気持ちいい!)
昨年はこのパーティの後の、オーケストラ・コンサートでやっていたが、アーティ・ショーのグラマシー5ばりの「Smoke Gets In Your Eyes」(煙が目にしみる)は良かったなぁ‥いやぁ、佐久間 和のギターには泣けた。
(とはいえこのパーティだけに関わって泣いてばかりはいられない。2日後のオーケストラにも触れなくては━)

10月12日(水)、亀戸はカメリアホール。「花岡詠二 インターナショナル・スヰング・オーケストラ・コンサート」。
編成はtp3、tb3、sax4に、4rhythms。いわゆる3344にclaが加わり、15人編成である。
オープニングは「Don’t Be That Way」(その手はないよ)。
このコンサートは第1回目から、各楽器ごとのマイクを使わない。ステージの最前にソロ用のマイクがあるだけで、我々はほとんどナマ音で演奏を聴く。
今は慣れたが、3年前初めて聴いたときはPA(Public Address System、音響システム)で補強され調整されたサウンドに慣れた耳には、そうか本来はこういうものかと新鮮に感じるとともに驚いたものである。
アンサンブルが自然で美しい。花岡詠二の話によると、2階の最前列で聴くのが最高だという。
アントワーヌ・トロメレンマロ・マズリエパオロ・アルデリギー

とくに1部での注目は、若きヴァイブラニスト武田 将が加わり、ベニー・グッドマン・セクステットを思わせる「Liza」、「Sweet Sue Just You」、「Stardust」の3曲。
武田 将はこの3年ほど花岡詠二グループに加わり演奏している。私もヴァイブラホーンが好きで、誰かいい人いませんかと聞くと彼をあげていた。
今までに2回ほど聴いたが、確かにライオネル・ハンプトンやレッド・ノーヴォを思わせるプレイが実に興味深い。

この日もあの名盤の「Stardust」を、ハンプトンそのままにやった。よくハンプトンのフレーズを研究している。思わずニヤリとしてしまったほどだ。
この調子だとベース・ソロも小林真人はスラム・スチュアートばりに弓と声のユニゾンでやるんだろうか、とあらぬ期待を抱きながら聴いてしまった。(実際にはそんな芸人みたいなことはなかったが━)
「Liza」も「Sweet Sue Just You」も実に良かった。これからが大いに楽しみなヴァイブラホーンである。

第2部は「St. Louis Blues March」(セントルイス・ブルース・マーチ)、「A String Of Pearls」(真珠の首飾り)、「When You Wish Upon A Star」(星に願いを)とグレン・ミラーを3曲続けた。花岡詠二にしては珍しいことである。
ベイシーでお馴染みの「Cute」(キュート)は名手ブルックス・テグラー(ds)のブラッシュ・ワークに胸をときめかせ、本来なら歌い手を仕立ててやるべき「Tennessee Waltz」(テネシー・ワルツ)をクラリネットとギターでこれもやはり泣かせる。
ギンギンに力の入ったコンサートのどうだ!という演奏ももちろん聴き応えがあっていい。しかしついでのようにライブでやるかのように何気なくやるこういう曲は、酸いも甘いも噛み分ける名手がやるだけにもっといい。
しかし、こういう楽しませ方は花岡詠二でないとできないだろう。我々ファンの心境をよく心得、楽しみ方、面白がり方を良く知っている。

彼も言っている。
「自分の好きなものしかやらない。自分がいいと思うものは絶対にいいと思ってくれる!と(自分自身)思っちゃう」と━
我々ファンから言わせても、その通りなのだ。やってる彼らが楽しんでいないものがいいわけがない。
それに演奏している彼らが楽しんでいるのを観て聴いて、ジャズのさらなる楽しみ方を覚え、面白がるコツを我々は会得するわけである。
ただこれも誰でもというわけには確かにいかない。演奏家としてだけではなく、ファンとして存分に時間をかけ楽しみ面白がってきたからこそのワザだろう。
決して一方的にはならない、ファンとしての、さらには演奏家としての実績とそれに伴う我々との信頼関係があるといえよう。
花岡詠二でしかできないだろう、というのはそういうことなのである。
佐久間 和小林真人ブルックス・テグラー

そういう面白味がもう二つあった。
「The Old Piano Roll Blues」(壊れたピアノのラグタイム)の演奏と、「China Boy」(チャイナ・ボーイ)のジャム・セッションである。
「The Old Piano Roll Blues」はどこかで聴いたことがある。タイトルも聞いたことがあるような気がする。誰かの歌を聴いたような気がする。調べてみよう。
なかなか面白い曲だ。こういう発見があるのが、このコンサートの楽しみである。

それに「China Boy」は、最近ほとんど聴かれえなくなったジャム・セッションだけに大いに楽しめた。
昔は皆よくやっていた。約束事(ヘッドアレンジ)を決めずに、入れ替わり立ち代りソロをとり腕を競い合う。そんな昔のジャズシーンが一瞬甦った。

あっという間の2ステージだった。
それにしても、プロとはいえ達者なプレイヤーが揃ったものだ。とくに外人部隊はブルックス・テグラー(アメリカ)を筆頭にトランペットのマロ・マズリエ(フランス)はまだ20歳だという。
ピアノのパオロ・アルデリッキー(イタリア)もまだ二十歳そこそこで大したものだと思う。長く付き合って、行く末を楽しみに観て聴いてみたいものだ

この秋の大いなる楽しみ、「花岡詠二、スヰング・ウイーク」が終わった。
いろいろ楽しませてもらい、勉強させてもらった。
今年聴き逃した方は、是非来年に━来年は10月10日が「インターナショナル・スヰング・オーケストラ・コンサート」だそうだ。

これで我々スイング・ファンはぼちぼちと冬支度に入る。
あったかい雰囲気の中で、旨いものと旨いサケを味わいながら、間近にミュージシャンを感じながらじっくりと楽しむのである。
そろそろコートとマフラーと‥そうだ、アスコット・タイを出しておこう‥

※敬称は略させていただいています。
※写真はすべて「ホット・ジャズ・ビア・パーティ」のものです。


●『Swingin’ (2nd)~この素晴らしき世界 in 渋谷』(浦山隆男プロデュース)
期 日:12月6日(火) 
open 18:30(ビュッフェスタイル食事スタート)
start 19:30 (2回、入れ替え無し)
場 所:渋谷シダックスビレッジ1F 東京メインダイニング(03-5428-5031)
チャージ:\5,500(Mチャージ+ビュッフェスタイル食事+1ドリンク)
予 約:東京メインダイニング tel.03-5428-5031
    Swing Ace tel 03-6768-8772 fax 03-6768-8773 e-mail ticket@swingace.com
    Wonder Jazzland e-mail wonder@jazzland.jp

●『鈴木直樹(cla) + 大橋高志(pf)デュオ』(浦山隆男プロデュース)
期 日:11月29日(火)
    open 19:00 start 19:30~ 2回(入れ替えなし)
場 所:西荻窪「ミントンハウス
予 約:ミントンハウス03-5370-4050
チャージ:\2,500(飲食別)
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